【3月7日 AFP】国連(UN)は7日、中東ゴラン高原で、国連平和維持部隊の隊員21人がシリアの反体制派勢力に拘束されたと発表した。

 拘束されたのはフィリピンから派兵された兵士たちで、外交官らによると国連が現在、隊員たちの解放交渉を試みているが、反体制派側は、ゴラン高原の村からシリア軍が撤退するまで解放はしないと主張している。

 国連のエドゥアルド・デル・ブエイ(Eduardo del Buey)副報道官によると、国連兵力引き離し監視隊(UNDOF)の車列が、ゴラン高原の停戦地帯を移動中、約30人の武装勢力に止められたという。UNDOFは1974年以来、シリアとイスラエルの停戦を監視している。

 現在シリアではバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領率いる政権と反体制派による戦闘の前線が拡大している。ゴラン高原では最近、反体制派の支配下にあるジャムラ(Jamlah)村をめぐって激しい戦闘が起きている。(c)AFP