【2月27日 AFP】メキシコ政府は26日、積極的に麻薬組織対策に取り組んだフェリペ・カルデロン(Felipe Calderon)前大統領在任中の2006~12年に、2万6000人を超える人が行方不明になったと発表した。

 メキシコ内務省の人権部門のトップ、リア・リモン(Lia Limon)氏は記者会見で、同省の記録で2006年12月から2012年11月までの6年間に2万6121人が行方不明になったことを明らかにした。これは行方不明になった原因にかかわりなく記録されていた人数で、必ずしも犯罪に関連した行方不明者とは限らないという。

 カルデロン前大統領は就任した2006年から軍を投入してメキシコ国内で勢力を拡大する麻薬組織の撲滅作戦を展開したが、抗争の激化を招き、その後これまでに7万人以上が死亡している。

 カルデロン前大統領の後任として、2012年12月1日に制度的革命党(Institutional Revolutionary PartyPRI)のエンリケ・ペニャニエト(Enrique Pena Nieto)大統領が就任している。(c)AFP