【2月18日 AFP】シリアの反体制派は同国北部アレッポ(Aleppo)とその周辺にある民間と軍の3か所の空港を攻撃し、政府軍との間で激しい戦闘になっている。

 シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)によると、反体制派はアレッポのナイラブ(Nayrab)軍用空港付近の軍の検問所の制圧を試み、政府軍と激しく衝突した。

 ナイラブは反体制派が攻勢をかけているアレッポ国際空港(Aleppo International Airport)に隣接している。アレッポの東と北にある2か所の軍用空港でも激しい戦闘になっている。

■「内戦で政府側についた」と反体制派がヒズボラを非難

 一方で反体制派の主要勢力シリア国民評議会(Syrian National CouncilSNC)は17日、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ( Hezbollah)が、2年に及ぶシリア内戦に介入し、政府軍に協力して戦闘行為を行っていると非難した。

 SNCは、ヒズボラはシリア政府軍の支援を受けて重火器を使用しており、レバノン政府は責任をもってこの「侵略攻撃」を阻止すべきだと主張した。

 レバノンではヒズボラの幹部が、同国のシーア派の3人がシリアでの衝突で「自己防衛」中に死亡したと発表したが、その3人がヒズボラの構成員なのかは明らかにしていない。

 レバノンのヒズボラはイスラム教シーア派であるのに対し、シリアの反体制派の大半はスンニ派。シリアの支配勢力とその最も熱烈な支持者の多くはシーア派の分派にあたるアラウィ(Alawite)派という少数派に属している。(c)AFP