【2月17日 AFP】パキスタン南西部の町ハザラ(Hazara)で16日午後6時(日本時間同日午後10時)ごろ、強力な爆発物を積んだ給水車が人通りの多い市場で爆発し、女性や子供を含む79人が死亡、180人が負傷した。地元当局が17日発表した。

 爆発した給水車は約800キログラムの爆発物を積んで2階建ての建物の柱のそばに止まっていた。この建物は爆発で倒壊した。イスラム教スンニ派の武装勢力「ラシュカレジャングビ(Lashkar-e-Jhangvi)」が犯行声明を出した。

 バルチスタン(Baluchistan)州の州都 クエッタ(Quetta)郊外のハザラはイスラム教シーア派住民が多い地域で、石油やガスに恵まれている。イランおよびアフガニスタンと国境を接するバルチスタン州ではパキスタンの多数派のイスラム教スンニ派と少数派であるシーア派の宗派対立が激化している。パキスタンのシーア派比率は総人口1億8000万人の20パーセント程度にとどまる。(c)AFP/Maaz Khan