世界遺産都市トンブクトゥの古文書、大半が無事 マリ情勢
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【2月1日 AFP】西アフリカのマリでイスラム武装勢力から解放された世界遺産都市トンブクトゥ(Timbuktu)にあった貴重な古文書や書物の大半は昨年、武装勢力に街が制圧された時点で秘密裏に安全な場所へ移動させられていたことを1月30日、学芸員たちが明らかにした。
南アフリカ政府の後援で同国ケープタウン大(University of Cape Town)がマリで運営する研究センター「トンブクトゥ文書プロジェクト」のシャミル・ジェッピー(Shamil Jeppie)所長によると、古文書2万点以上が昨年5月に同センターから持ち出され、首都バマコ(Bamako)などに隠されていた。センターにあった古文書の90%以上が救われたという。
マリに軍事介入したフランス軍がトンブクトゥに進軍した中、撤退するイスラム勢力が古文書を焼き払うなどしていった可能性が懸念されていた。トンブクトゥで知性や精神性が発展した黄金時代を象徴する遺産だった数世紀前の寺院の多くは、すでにイスラム反政府勢力によって破壊されている。(c)AFP/Susan Njanji-Matetakufa
南アフリカ政府の後援で同国ケープタウン大(University of Cape Town)がマリで運営する研究センター「トンブクトゥ文書プロジェクト」のシャミル・ジェッピー(Shamil Jeppie)所長によると、古文書2万点以上が昨年5月に同センターから持ち出され、首都バマコ(Bamako)などに隠されていた。センターにあった古文書の90%以上が救われたという。
マリに軍事介入したフランス軍がトンブクトゥに進軍した中、撤退するイスラム勢力が古文書を焼き払うなどしていった可能性が懸念されていた。トンブクトゥで知性や精神性が発展した黄金時代を象徴する遺産だった数世紀前の寺院の多くは、すでにイスラム反政府勢力によって破壊されている。(c)AFP/Susan Njanji-Matetakufa