【1月24日 AFP】 イラクのバグダッド(Baghdad)の北にあるイスラム教シーア派(Shiite)のモスクで23日、葬儀中に男が自爆し、42人が死亡、75人が重軽傷を負った。

 現場はバグダッドから北に175キロ離れたトゥズ・フルマトゥ(Tuz Khurmatu)にあるサイード・シュハダ(Sayid al-Shuhada)モスク。イラク・トゥルクマン戦線(Iraqi Turkman Front)のサブリーダーで、トゥズ・フルマトゥがあるサラハディン(Salaheddin)州の議員でもあるアリ・ハシェム・オグル(Ali Hashem Oghlu)氏の義理の兄弟が前日の22日に射殺され、その葬儀が行われていた。

 容疑者はモスクに入り込み、参列者の間で自爆した。オグル氏を含む複数の政府関係者や部族長が負傷した。今回の自爆攻撃の犠牲者は、バグダッドなどで爆発が相次いだ昨年7月23日の後に起きた単一の爆弾攻撃によるものとしては最も多くなった。

 犯行声明は出されていないが、ヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相率いる政府の混乱を狙うイスラム教スンニ派(Sunni)の武装勢力はこれまでも同様の犯行を繰り返してきた。(c)AFP