【1月23日 AFP】アルジェリアで発生した国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系武装勢力による人質事件について同国のアブデルマレク・セラル(Abdelmalek Sellal)首相が、犯行グループにカナダ人2人が含まれていたと発言したことを受け、カナダ政府は22日、国籍を判断する根拠とした情報を提示するようアルジェリア側に要請した。

 カナダ政府は自国の首都オタワ(Ottawa)とアルジェリアの首都アルジェ(Algiers)にいる外交官らに対し、「アルジェリアが犯行グループのメンバーを『カナダ人』だと特定するに至った情報の開示」を強く要請するよう指示した。また駐カナダ・アルジェリア大使を呼び、直接この件について要請したという。

 ジョン・ベアード(John Baird)外相の報道官は「事件に関与した人物の身元について、アルジェリア政府からは一切、情報を得ていない」と述べている。

 モフタール・ベルモフタール(Mokhtar Belmokhtar)司令官率いるアルカイダ系の武装勢力「イスラム聖戦士血盟団(Signatories in Blood)」がアルジェリア南東部イナメナス(In Amenas)にある天然ガス関連施設を襲撃した今回の事件では、外国人38人が死亡したとされている。(c)AFP