【1月21日 AFP】アルジェリア南東部イナメナス(In Amenas)の天然ガス関連施設で発生した人質拘束事件で日本人10人を含むスタッフ17人の安否が分からなくなっているプラント建設大手、日揮(JGC Corporation)は、2011年度の投資家向け報告書の中で、アルジェリアの現地情勢は民主化運動の影響を受けることなく安定していると記していた。

 日揮が2011年に発表した11年3月期の「アニュアルレポート2011」では、北アフリカから中東を「アラブの春」が席巻する中でもアルジェリアは比較的落ち着いていたと説明。「2010年末以降、チュニジア、エジプト、リビアなどの中東・北アフリカ地域で発生した民主化運動については、プロジェクトを遂行中のアルジェリア、カタール、サウジアラビア、アブダビの各国では目立つ混乱がなかったため、その影響を受けることなく順調にプロジェクトを遂行した」と報告していた。(c)AFP