【1月16日 AFP】西アフリカ・マリに派遣された仏軍部隊は15日、イスラム過激派が前日に掌握した町ディアバリ(Diabaly)の奪還を目指し、仏軍による初の地上作戦の準備を進めた。

 地元関係者らの話では、マリ暫定政府軍と仏軍の兵士合わせて数百人が、装甲車に乗り首都バマコ(Bamako)の北400キロにあるディアバリに向かったほか、バマコから北の方角に向かう別の車列も目撃されている。

 仏空軍は14日夜から15日未明にかけてディアバリを空爆したが、地元治安当局によると過激派の一掃には至らず、中には地元当局の職員とその家族を人質にとっているグループもいるという。

 旧宗主国のフランスがマリへの軍事介入を開始してから15日で5日目になる。仏国防省筋によると、フランスはマリに派遣する兵士の数を今の3倍に当たる2500人に増やす予定だという。

 フランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領は、訪問中のアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)で、仏政府はマリ駐留を長期化させる意図はないものの、治安が確保され「テロリストたち」が排除されるまで仏軍はマリにとどまると述べた。

 一方、西アフリカ諸国の軍司令官らは15日、バマコで会合を開き、国連(UN)の要請に基づく3300人の支援部隊の派遣計画について協議した。

 支援部隊を率いるナイジェリアによると、派遣部隊の第1陣は24時間以内にマリに展開する予定。ナイジェリア国防省関係者は、同国が派遣する兵士は先の発表より300人多い900人になると明かした。このほか、コートジボワール、ベナン、ガーナ、ニジェール、セネガル、ブルキナファソ、トーゴも派兵を約束している。

 ジャン・イヴ・ルドリアン(Jean-Yves Le Drian)仏国防相によるとイスラム過激派は強硬な抵抗を続けている。(c)AFP/Serge Daniel