【1月15日 AFP】フランスは14日、国連安全保障理事会(UN Security Council)からマリへの軍事介入対する支持を取り付けると共に同国への地上部隊再投入を行った。目撃情報によると仏軍の部隊輸送車両と戦車およそ30両、そしてヘリコプターが14日、コートジボワールの国境を越えてマリに入った。

 フランスのジェラール・アロー(Gerard Araud)国連大使によると、国連安全保障理事会はマリ情勢をめぐる会合を行い、フランス軍の軍事介入に対する「理解と支持」を満場一致で表明したという。

 フランス軍は13日、マリ北部のイスラム過激派拠点を空爆し、過激派を撤退させることに成功していた。だが逃走した過激派はマリ西部を襲撃。弱体化したマリ国軍から西部の小さな都市ディアバリ(Diabaly)を奪取している。

 また国連によると戦闘による避難民は3万人以上に達した。また、マリ政府の掌握する同国南部に移動しようとする住民を、イスラム過激派が妨害しているという。

 イスラム過激派側は、マリ北部の世界遺産都市トンブクトゥ(Timbuktu)やその他の主要都市から「戦略的撤退」を行ったと述べている。過激派は、これらの都市で10か月近くにわたって「過激な」イスラム法を実践していた。(c)AFP/Serge Daniel