【1月15日 AFP】シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)は、内戦状態のシリアで空爆などにより14日の1日だけで少なくとも26人の子どもが死亡したと明らかにした。

 死亡した子どものうち8人は、首都ダマスカス(Damascus)から南西の町で行われた空爆の犠牲になった。この空爆では女性5人も死亡したという。英国に拠点を置く同監視団のラミ・アブドルラフマン(Rami Abdel Rahman)代表によると、死亡した子どもの年齢は6か月~9歳で、全員同じ一族の子どもだった。

 また、首都近郊の別の場所では2人のきょうだいを含む子ども4人が死亡。シリア北部のアレッポ(Aleppo)県では空爆の犠牲となった5人を含む子ども8人が死亡した。このほか国内各地の戦場で子ども6人が亡くなったという。

 同監視団によると、シリアでは民衆蜂起が始まった2011年3月以降に死亡した子どもは3500人を超えており、大人も含めればシリア全体で14日だけで少なくとも126人が死亡したという。国連(UN)は、内戦状態が続くシリアの犠牲者は6万人を超えたと推計している。(c)AFP