【1月11日 AFP】パキスタン南西部クエッタ(Quetta)で10日、イスラム教シーア派の人たちが出入りするポケットビリヤードホールを狙った自爆攻撃があり、少なくとも81人が死亡、121人が負傷した。

 まず1人がビリヤードホールの中で自爆し、その10分後、警察や報道関係者、救助隊員が現場にやってきていたところもう1人がホールの外の車の中で自爆した。死亡者の中には警察関係者9人と地元のテレビカメラマン1人、数人の救助隊員もいた。

 クエッタは、パキスタンの人口約1億8000万人のうち約20%を占める少数派のシーア派が多く暮らしている。現場はシーア派の人が良く訪れるビリヤードホールで、事件当時は大勢の人がいた。

 ビリヤードホールが攻撃を受けた数時間前には、クエッタの人通りの多い地区で治安部隊の車両が爆破され、11人が死亡、数十人が負傷していた。

 パキスタンで起きた攻撃としては、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の最高指導者だったウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者が殺害された直後の2011年5月13日に、北西部の町シャブカダル(Shabqadar)の治安警察の訓練施設前で起きた自爆犯2人による爆発で98人が死亡して以来の大惨事となった。(c)AFP/Maaz Khan