【11月29日 AFP】シリアの首都ダマスカス(Damascus)近郊で28日明け方、大量の爆弾物が積み込まれた自動車が相次いで爆発し、シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)によると民間人54人が死亡した。

 爆発があったのは、現政権を支持するキリスト教徒とイスラム教ドルーズ(Druze)派が多く居住するジャラマナ(Jaramana)地区。ジャラマナ地区では爆弾による同様の攻撃が、今回のものを含めてこの3か月で4度起きている。

 給油所近くの中央広場で複数の爆発があり、そのうちの1回は、爆発物を積んだ1台の車が人通りの多い主要道路を逆走したときに起きた。狭い道の奥で火の玉が上がり、爆発の威力で建物の壁が崩れ落ちた。AFPのカメラマンによると、現場には血の海と吹き飛ばされた身体の一部が残されていたという。

 シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)によると死亡した54人は全員が民間人だった。さらに120人以上が負傷し、現場付近の住民らによって病院に運ばれたという。(c)AFP