【11月18日 AFP】イスラエル軍は18日、パレスチナ自治区のガザ地区にある、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)系列のテレビ局が入居するビルなどへの空爆を実施した。

 目撃した市民らによると、攻撃を受けたのはハマスが運営するアルアクサ・テレビ(Al-Aqsa TV)と、アルクッズ・テレビ(Al-Quds TV)が入るビル2棟。未明の空爆に続き、午前7時頃、2回目以降の空爆が始まった。

 当局者によると、双方のビルを合わせて少なくともジャーナリスト8人が負傷し、うち1人は片足を失う重傷を負った。

 アルクッズ・テレビのディレクター、Imad Efranji氏はテレビ局を標的にした今回のイスラエルの攻撃について、「メディアに対する新たな犯罪」と厳しく非難。2008年12月から2009年1月にかけて同国が実行した「キャスト・レッド作戦(Operation Cast Lead)に言及し、「あの時、イスラエルに子供や市民の殺害をやめさせたのはメディアだった」と語った。

 一方、イスラエルは同日、ガザ地区北部のベイトラヒヤ(Beit Lahiya)とベイト・ハヌン(Beit Hanun)の住宅への空爆も実施。子ども2人が死亡、少なくとも10人が負傷した。これにより、今月14日に衝突が激化して以降のガザ地区での死者は、48人に達した。

 イスラエル軍からの攻撃が続くなか、17日午後9時(日本時間18日午前4時)以降、パレスチナ側からエルサレムに向けて発射されたロケット弾はないという。(c)AFP