【11月5日 AFP】(一部更新、写真追加)シリア反体制派の武装勢力が4日、東部マヤディン(Mayadin)近郊のワルド(Al-Ward)油田を制圧したと、在英のシリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)が明らかにした。

 同監視団のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)代表はAFPに、前年3月にバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領政権に対する蜂起が始まって以来、反体制派が油田を制圧したのは初めてだと語った。

 一方、国営メディアは首都ダマスカス中心部にあるダーマローズ・ホテル(Dama Rose Hotel)で爆発があり、市民11人が死亡したと伝えた。シリア政府は、反体制派の「テロリスト」による犯行だと主張している。

 また、北部アレッポ(Aleppo)の北東40キロにある町アルバブ(Al-Bab)では、AFP特派員が取材中に連続で3回の空爆があり、目撃証言によると少なくとも4人が死亡した。シリア人権監視団は、シリア全土では4日だけで民間人66人を含む134人が死亡したと発表している。

 こうした中、反体制派の各勢力は米国の呼びかけでカタールに集まり、反対派勢力の統一に向けた協議を行っている。(c)AFP