比政府と反政府勢力MILFが和平方針で合意、自治区発足へ
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【10月8日 AFP】フィリピン南部ミンダナオ(Mindanao)島を拠点とする反政府武装勢力「モロ・イスラム解放戦線(Moro Islamic Liberation Front、MILF)」とフィリピン政府は7日、同島にイスラム系住民による半自治政府を発足させる方針で合意したと発表した。ベニグノ・アキノ(Benigno Aquino)大統領が任期満了を迎える2016年半ばまでに、最終的な和平合意を結ぶことを目指す。
ミンダナオ島にはおよそ400万人のイスラム系住民が暮らしており、16世紀にキリスト教徒のスペイン人がやってくるより以前はスルタンが統治するイスラム教国だったとして、同島を「祖国」とみなしている。イスラム武装勢力は1970年代初頭に、島の独立か自治を求めて武装闘争を開始。これまでに15万人以上が紛争で死亡し、島の大部分は深刻な貧困に苦しんでいる。
1996年にモロ民族解放戦線(MNLF)が政府との和平合意に署名して以降、1万2000人を擁するMILFは和平交渉における最大・最重要のイスラム武装勢力となっている。(c)AFP/Karl Malakunas
ミンダナオ島にはおよそ400万人のイスラム系住民が暮らしており、16世紀にキリスト教徒のスペイン人がやってくるより以前はスルタンが統治するイスラム教国だったとして、同島を「祖国」とみなしている。イスラム武装勢力は1970年代初頭に、島の独立か自治を求めて武装闘争を開始。これまでに15万人以上が紛争で死亡し、島の大部分は深刻な貧困に苦しんでいる。
1996年にモロ民族解放戦線(MNLF)が政府との和平合意に署名して以降、1万2000人を擁するMILFは和平交渉における最大・最重要のイスラム武装勢力となっている。(c)AFP/Karl Malakunas