【10月1日 AFP】政府軍と反体制派の激しい攻防戦が展開されているシリア北部アレッポ(Aleppo)の旧市街で、世界遺産の市場「スーク(souk)」が戦闘の巻き添えで炎上し、反体制派の総攻撃が始まった9月27日夜から30日までの間に、歴史的店舗群の大半が焼失した。

 1550店以上が軒を並べるスークは世界最大規模で、世界遺産「古代都市アレッポ」の一部。建物は中世のものだが市場そのものは2000年以上の歴史を持つといわれ、2011年3月に反体制派が蜂起する前は観光客であふれていた。しかし今年7月半ば以降、アレッポ旧市街は反体制派と政府軍の戦闘の最前線となっている。

 アレッポの反体制派は27日夜から、旧市街の中心部にあるウマイヤド・モスク(Umayyad Mosque)に向かって攻勢をかけている。AFPの取材に応じた反体制派の戦闘員は、歴史地区への被害は認識しているが、戦闘は続行すると述べた。(c)AFP