バングラデシュでイスラム教徒が仏教徒の町を襲う、ネットにコーラン冒涜写真?
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【10月1日 AFP】バングラデシュ南東部の町ラム(Ramu)とその周辺の地区で9月30日、イスラム教徒2万5000人が仏教寺院などを襲い、放火や略奪行為を働いた。
同地区の行政官によると、寺院などを襲ったイスラム教徒たちは、ラムに住む仏教徒の男性がフェイスブック(Facebook)にイスラム教の聖典コーラン(Koran)を冒涜(ぼうとく)する写真を掲載したと主張しているという。少なくとも5つの寺院と数十軒の家屋が放火され、被害を受けた住宅は100軒を超えた。
現段階では死傷者や当局に逮捕された人がいるかどうかは明らかにされていない。
バングラデシュの総人口1億5300万人のうち、仏教徒が占める割合は1%にも満たない。その多くは仏教教が人口の大多数を占める隣国ミャンマーに近い南東部に居住している。
バングラデシュ国民の90%近くはイスラム教徒で、過去にはイスラム教徒とヒンズー教徒の間で激しい衝突が起きたこともあったが、仏教徒がイスラム教徒の攻撃対象となることはバングラデシュでは珍しい。(c)AFP