グアンタナモ基地最後の欧米系国籍受刑者、本国カナダに送還
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【9月30日 AFP】国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の戦闘員として10代の時にアフガニスタンで拘束され、キューバのグアンタナモ(Guantanamo)米海軍基地に収容されていた欧米系国籍最後の受刑者が29日、本国カナダに送還された。
カナダ国籍のオマール・カードル(Omar Khadr)受刑者は米軍機でグアンタナモ基地を離れ、最高度の警備体制が敷かれているカナダ・オンタリオ州(Ontario)バース(Bath)のミルヘイブン(Millhaven)刑務所に身柄を移送された。これでグアンタナモ基地に残っている収容者は計166人となった。
カードル受刑者は2002年、15歳の時にアフガニスタンの戦闘で米軍に身柄を拘束され、米兵1人を殺害したとしてグアンタナモ基地へ送られた後、16歳から約10年間、同基地に収容されてきた。米特別軍事法廷では禁錮8年を言い渡され、グアンタナモ基地で最年少のテロ容疑者として注目を集めた。
カードル受刑者は殺人、テロへの物質的支援、戦時国際法違反の殺人未遂、共謀、スパイ行為の罪状を認めている。今後はカナダで残りの刑期をつとめることになる。
カナダの法律によれば、同受刑者は早ければ1年以内に仮釈放される可能性がある。ただしカナダ当局は、同受刑者の処遇については独立機関である同国仮釈放委員会が決定すると説明した。(c)AFP/Virginie Salmen
カナダ国籍のオマール・カードル(Omar Khadr)受刑者は米軍機でグアンタナモ基地を離れ、最高度の警備体制が敷かれているカナダ・オンタリオ州(Ontario)バース(Bath)のミルヘイブン(Millhaven)刑務所に身柄を移送された。これでグアンタナモ基地に残っている収容者は計166人となった。
カードル受刑者は2002年、15歳の時にアフガニスタンの戦闘で米軍に身柄を拘束され、米兵1人を殺害したとしてグアンタナモ基地へ送られた後、16歳から約10年間、同基地に収容されてきた。米特別軍事法廷では禁錮8年を言い渡され、グアンタナモ基地で最年少のテロ容疑者として注目を集めた。
カードル受刑者は殺人、テロへの物質的支援、戦時国際法違反の殺人未遂、共謀、スパイ行為の罪状を認めている。今後はカナダで残りの刑期をつとめることになる。
カナダの法律によれば、同受刑者は早ければ1年以内に仮釈放される可能性がある。ただしカナダ当局は、同受刑者の処遇については独立機関である同国仮釈放委員会が決定すると説明した。(c)AFP/Virginie Salmen