世界遺産トンブクトゥ支配のイスラム勢力、ベール未着用女性を連行
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【9月21日 AFP】西アフリカ・マリ北部の世界遺産都市トンブクトゥ(Timbuktu)を実効支配するイスラム系反政府勢力「アンサール・ディーン(Ansar Dine)」が20日から、ベールを着用せずに出歩いている女性の身柄を拘束し始めた。現地住民へのAFPの取材で分かった。夜遅くに出歩いている女性を投獄するとの布告も出しているという。
住民の1人が電話でAFPに語ったところによれば、アンサール・ディーンのメンバーが20日、町の市場へやってきてベールをかぶっていない女性たちを片端から捕らえていったという。さらにアンサール・ディーンは、午後11時以降に道を歩いている女性を投獄し、罰金を科すとの布告も出したという。
別の住民も、アンサール・ディーンのメンバーが19日夜からイマーム(イスラム教指導者)たちの元を訪れ「女性は今後、慎みある服装をしなければいけない」と通達していると証言した。あるイマームによると、「女性用監獄」の設置やイスラム法に違反した者への罰金の制定なども伝えられたという。
マリでは今年3月22日に首都バマコ(Bamako)でクーデターが起き、政府軍の統制が弱まったのをきっかけにトゥアレグ(Tuareg)人勢力とイスラム系勢力が北部地域を掌握した。アンサール・ディーンは、トンブクトゥの古代イスラム遺跡や霊廟(れいびょう)を複数破壊している。(c)AFP
住民の1人が電話でAFPに語ったところによれば、アンサール・ディーンのメンバーが20日、町の市場へやってきてベールをかぶっていない女性たちを片端から捕らえていったという。さらにアンサール・ディーンは、午後11時以降に道を歩いている女性を投獄し、罰金を科すとの布告も出したという。
別の住民も、アンサール・ディーンのメンバーが19日夜からイマーム(イスラム教指導者)たちの元を訪れ「女性は今後、慎みある服装をしなければいけない」と通達していると証言した。あるイマームによると、「女性用監獄」の設置やイスラム法に違反した者への罰金の制定なども伝えられたという。
マリでは今年3月22日に首都バマコ(Bamako)でクーデターが起き、政府軍の統制が弱まったのをきっかけにトゥアレグ(Tuareg)人勢力とイスラム系勢力が北部地域を掌握した。アンサール・ディーンは、トンブクトゥの古代イスラム遺跡や霊廟(れいびょう)を複数破壊している。(c)AFP