【9月3日 AFP】パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ(Khyber Pakhtunkhwa)州のペシャワル(Peshawar)で3日、米国総領事館の車両を標的にしたとみられる自爆攻撃があり、米国人2人が死亡、別の米国人2人が負傷した。同州情報相が明らかにした。一方、在イスラマバード(Islamabad)米国大使館は、米国人が死亡したとの報告を受けていないとし、これを否定している。

 ペシャワル市警のイムティアズ・アルタフ(Imtiaz Altaf)署長によると、使用された車両爆弾には最大110キログラムの爆発物と迫撃砲の弾丸10発などが載せられていたという。この爆発で19人が負傷している。

 ミアン・イフティカル・フセイン(Mian Iftikhar Hussain)州情報相は、AFPの取材に「爆発で米国人2人が死亡した。テロリストによる危険な行動だ。テロリストたちは外国人を恐怖に陥れようとしている」と述べ、「死者と負傷者は米国総領事館の関係者だ。自爆攻撃で、米国の車両が標的にされた」と語った。

 同国情報当局の高官も、車両の中から半分焼け落ちた米国の旅券を警官らが見つけたと述べ、米国総領事館の車両が標的にされたことが事実であることを確認。また別の高官によると、自爆犯が自分の乗った車が標的の車両に向け突っ込んでいったという。

 一方、在イスラマバード米国大使館の報道官は、爆発で米国人が死亡したとの報告を受けていないと述べ、米国人の死亡を否定した。(c)AFP