【9月3日 AFP】シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)は2日、シリア政府軍と反体制派の戦闘による8月の月間死亡者数は、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領政権への蜂起が始まった前年3月以降で最も多かったと発表した。

 英国に本拠を置き、シリア国内に情報網を持つシリア人権監視団によると、8月の1か月間の死亡者数は民間人4114人、反体制派側の戦闘員105人、政府軍兵士1221人の計5440人だった。8月最終週だけで1248人が死亡した。民間人死亡者のなかには自ら武器を手に政府軍と戦って死亡した市民も含まれている。

 アサド政権への抵抗が始まった前年3月からの死亡者の総数は少なくとも2万6283人で、内訳は民間人1万8695人、政府側から反体制派への離反者1079人、政府軍兵士6509人となっている。

 シリア国内の刑務所で行方不明となった数千人は上の数字に含まれていない。

 シリアで敷かれた取材活動の制限により、死亡者数を独自に検証することは不可能になっている。(c)AFP