【8月29日 AFP】(一部更新)政府軍が反体制派の拠点への爆撃を続けているシリアの首都ダマスカス(Damascus)近郊で28日午後3時(日本時間同日午後9時)ごろ、墓地に向かっていた政府支持者2人の葬列の近くで道路脇に止まっていた自動車が爆発した。シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)はこの爆発で日本時間29日朝までに27人が死亡したと発表した。

 シリア人権監視団によると爆発が起きたのはダマスカスの南東に位置するJaramanaの街。住民は主にイスラム教ドゥルーズ派とキリスト教徒で、おおむねバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領政権を支持しているという。葬列は27日の爆撃で死亡したアサド大統領支持者のものだった。

 取材したAFPのカメラマンによると、爆風で現場近くの建物は激しく損傷した。

 28日の爆発について国営メディアは反体制派の戦闘員が起こしたものだと非難する一方、反体制派の上部組織、シリア国民評議会(Syrian National CouncilSNC)は、主にイスラム教スンニ派の住民が暮らすダマスカス近郊のダラヤ(Daraya)で前週300人以上の遺体が見つかったことから注意をそらすため、アサド政権が政権支持者を狙って計画的に実施したものだとして政権を非難している。(c)AFP