【8月3日 AFP】シリアの反体制派は2日朝、政府軍が北部アレッポ(Aleppo)攻撃の拠点にしている空軍基地を砲撃した。シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)が同日明らかにした。

 この基地はアレッポの北西約30キロの位置にあり、砲撃には政府軍から奪った戦車が使われた。反体制派は現場にいたAFP記者に、砲撃の目的は空港を占拠することだと語った。

 シリア人権監視団によると政府軍は首都ダマスカス(Damascus)近郊で反体制派の掃討作戦を行い、43人を殺害した。拷問や処刑された人もいたという。

■米、反体制派を秘密裏に支援 米報道

 これより先、米メディアはバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領がシリア反体制派への支援を許可する指令文書に署名していたと報じた。NBCニュース(NBC News)や米CNNテレビは匿名筋の話として、この指令は、米中央情報局(CIA)による極秘行動を許可するものだったと報じた。

 米政府当局者は報道に関するコメントを拒否したが、米国が情報活動の面でこれまで明らかにされていたよりも多くの支援を反体制派に提供していたことを明確には否定しなかった。(c)AFP/Iskandar Kat