【7月31日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領とトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相は30日、内戦状態になっているシリア問題について電話で会談した。ホワイトハウス(White House)が明らかにした。

 ホワイトハウスは会談の目的を「シリアにおける政治的な移行を加速する取り組みの調整のため」としている。これには「シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の退陣とシリア国民の正当な要求に応えること」が含まれるという。

 両首脳ともアサド政権による反体制派の弾圧と、これに伴うシリア全土での人道状況の悪化を懸念しており、暴力を逃れて国内外に避難するシリア人の支援に両国が協調してあたることを確認した。

 これまでに約4万4000人のシリア人が戦闘を逃れてトルコ領内に入っている。オバマ大統領はトルコの寛大な措置に敬意を表した。

■アレッポでの戦闘は3日目に

 一方、シリア北部アレッポ(Aleppo)で28日に始まった戦闘は30日も続き、政府軍は砲撃や武装ヘリによる銃撃を行った。国連(UN)によると約20万人の民間人がアレッポから避難した。フランスはシリア問題について国連安全保障理事会(UN Security Council)の緊急会合の開催を求める意向を示した。(c)AFP