【7月25日 AFP】シリア反体制派の自由シリア軍(Free Syrian ArmyFSA)は24日、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領政権が化学兵器を国境付近に運んでいると非難した。

 自由シリア軍によると、アサド政権は数か月前に大量破壊兵器を運び始めた。化学兵器に使う薬品を混合する装置を国境に近い複数の空港に運んだという情報もあるという。多くの国がアサド大統領の退陣を求めている中、国際社会と国境に近い地域に圧力をかける狙いがあると自由シリア軍は説明している。

 シリア外務省のジハード・マクディシ(Jihad Makdissi)報道官は23日、同国が化学兵器を保有していることを認め、外部から攻撃を受けた場合に限って使用すると述べていた。この発言はシリアの友好国ロシアを含む多くの国から激しい批判を呼んだ。

 一方、同国第2の都市アレッポ(Aleppo)では24日、攻撃ヘリが機銃掃射し、政府系メディアによると激しい戦闘でショッピングモールが閉鎖に追い込まれた。同地の戦闘でショッピングモールが閉鎖されたのは3店目。

 シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)によると、24日はシリア全土で少なくとも108人が死亡した。(c)AFP