【7月24日 AFP】シリア外務省のジハード・マクディシ(Jihad Makdissi)報道官は23日、首都ダマスカス(Damascus)で開いた記者会見で、同国が化学兵器を保有していることを事実上認め、外部から攻撃を受ければ使用すると警告した。

 しかし同報道官は、化学兵器など非通常戦力の使用はあくまで外部から侵略された場合に限られ、一般国民に対しては決して使用しないと述べた。

 その後、同報道官は電子メールで、シリア政府は反体制派との戦いで化学兵器や生物兵器を使用しないと述べ、もしそのような兵器を保有しているとしても、安全に保管するのが当然だと述べた。

 シリア政府が反体制派を抑圧するために化学兵器を準備しているのではないかという懸念は国際社会で高まっている。米国防総省のジョージ・リトル(George Little)報道官は「シリア政府は化学兵器の使用などみじんも考えるべきではない」と述べ、化学兵器を使用しないようシリア政府をけん制した。(c)AFP