イタリア版「戦艦大和」、海底で残骸を発見
このニュースをシェア
【6月29日 AFP】イタリア海軍は28日、サルデーニャ(Sardinia)島沖で第二次世界大戦中にドイツ軍の爆撃を受け沈没したイタリアの戦艦「ローマ(Roma)」の残骸を発見したと発表した。「ローマ」は日本の戦艦大和を上回る射程距離42.8キロの主砲を備え、当時のイタリア軍の最新鋭艦だった。
発見場所はサルデーニャ島の北方沖30キロメートルほどの水深1000メートルの海底。イタリア人技術者の開発した潜水ロボット「Pluto Palla」がその姿を確認した。
「ローマ」がドイツ軍戦闘機の爆撃を受け沈没したのは、進水からわずか1年3か月後の1943年9月9日。乗員1352人が死亡し、助かったのは662人だけだったという。その少し前、イタリアでは独裁体制を築いていたベニト・ムソリーニ(Benito Mussolini)が権力の座から追放され、日独伊三国同盟を脱退していた。(c)AFP