【6月23日 AFP】シリア軍は23日、同国の領空に侵入したトルコの戦闘機を撃墜したと発表した。トルコ側は、事実関係が確認され次第「必要な措置」を取ると発表している。

 国営シリア・アラブ通信(SANA)が伝えたシリア軍当局の発表によると、同軍はシリア沖を飛行中の「正体不明の標的」に対し対空砲を発射、戦闘機はシリア・ラタキア(Latakia)県沿岸から約10キロの領海内に着水した。その後、戦闘機がトルコ軍のものであったことが判明したという。現在、両国の海軍が協力してパイロット2人の捜索が行われている。トルコ側の情報によると、撃墜されたのはF4戦闘機。

 両国の関係は、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相が反体制派への弾圧により多数の死傷者を生んでいるシリア政府を厳しく非難して以来、悪化の一途をたどっている。(c)AFP