【6月14日 AFP】フランスのローラン・ファビウス(Laurent Fabius)外相は13日、政府軍と反体制派の戦闘が激化しているシリア情勢について、コフィ・アナン(Kofi Annan)前国連事務総長が仲介した停戦案の実行に向けて、国連安全保障理事会に働きかける計画だと述べた。

 仏パリ(Paris)で記者会見したファビウス外相は、国連憲章第7章の下でアナン氏の停戦案をシリアに強制的に履行させることを安保理の理事国に呼びかけたことを明らかにし、現在、作業は進行中で近く実現するとの見通しを示した。

 国連憲章第7章は、制裁や武力行使をもってある国に対する措置をとることを認めている。

 シリア問題ではロシアと中国が国連安保理が行動を起こすことに反対している。だが、シリアで流血の事態が拡大していることから、フランスは各国が足並みを揃えることは可能と判断したとみられる。(c)AFP/Fabrice Randoux