【6月5日 AFP】イラクの首都バグダッド(Baghdad)で4日午前、イスラム教シーア派(Shiite)の基金団体本部が自動車爆弾による自爆攻撃を受け、少なくとも25人が死亡、65人以上が負傷した。その直後、市内にあるスンニ派(Sunni)の基金本部近くでも爆発があったが、死傷者はいない。

 爆発があったシーア派とスンニ派の基金団体は、中部サマラ(Samarra)にあるシーア派の聖地アスカリ(Al-Askari)聖廟(びょう)の管轄をめぐって対立していた。サマラではスンニ派が多数を占めている。

 関係者によると、自爆攻撃を受けたシーア派基金団体は数日前から何回か脅迫を受けていたという。

 イラクでは政治の混迷が長期化しており、宗派対立の再燃が懸念されている。(c)AFP/Mohamad Ali Harissi and Ammar Karim