【5月17日 AFP】(写真追加)米軍が1年前に遂行した国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の最高指導者、ウサマ・ビンラディン(Osama Bin Laden)容疑者の殺害作戦で用いられた、同容疑者が潜伏していた邸宅の精巧な模型が16日、初めて一般に公開された。

 模型はビンラディン容疑者が潜んでいたパキスタン、アボタバード(Abbottabad)の邸宅と周辺環境を粘土や発砲スチロールで正確にミニチュアとして再現したもの。衛星画像を基に、国家地球空間情報局(National Geospatial Intelligence AgencyNGA)の特殊チームが6週間かけて制作した。

 前年の10月から、バージニア(Virginia)州のNGA本部に展示されていたが、米軍関係者らが実際に見られるようにとの計らいで、国防総省本庁舎(ペンタゴン)で初めて一般公開される運びとなった。

 NGAのエリカ・フーシェ(Erica Fouche)報道官は、AFPの取材に「兵士たちも現場のイラストは見ているが、実物模型を実際に目にしてこそ、作戦の全貌を理解できる」と語った。

 米国防総省では、職員や兵士らが足をとめ、入り口ホールに展示されている模型に興味深げに見入っていた。(c)AFP