【5月10日 AFP】シリア南部ダルアー(Daraa)で9日、国連(UN)監視団の車列のそばで道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、護衛していたシリア軍兵士6人が負傷した。

 バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の政権打倒を目指した14か月にわたる反体制行動の発祥地であるダルアーに4台の車が入った際、地中に埋められていたとみられる爆弾が爆発した。

 同行したAFPのカメラマンによると、国連監視団を率いるノルウェーのロバート・ムード(Robert Mood)少将と11人の監視団員、ムード少将の報道官にけがはなかった。

 前日には、国連とアラブ連盟(Arab League)のシリア特使、コフィ・アナン(Kofi Annan)前国連事務総長が、調停案はシリアが内戦を回避する最後のチャンスだと警告したばかり。

 反体制派のシリア国民評議会(Syrian National CouncilSNC)は、今回の事件の背後にシリア政府がいるとしてアサド政権を非難。アナン特使の調停に基づく停戦発効からほぼ1か月が経過したが、今回の爆発で停戦合意がまた破られた。(c)AFP