【4月30日 AFP】ナイジェリア北部カノ(Kano)のバエロ大学(Bayero University)で29日、爆弾と銃で武装した男たちが学内の2か所で行われていた礼拝を襲撃した。目撃者や当局者によると、この事件で約20人が死亡した。

 一方の礼拝は屋外で、もう一方は屋内で行われていたが、入りきれなかった人たちが建物の外にあふれていた。

 ある目撃者によると、襲撃犯らは車1台とバイク2台に分乗して現場に乗り付けた。まず医学部の外に集まっていた人たちに向けて発砲し、手製の爆弾を投げつけた。襲撃犯らは、パニックになって逃げ出した人たちを追いかけ、銃で撃ったという。

 もう一方の礼拝はスポーツ施設で行われていた。こちらの襲撃を目撃した人は、集まった人たちが祈りを捧げているときに建物の外で銃声が聞こえ、「その後は地獄のようでした」と語った。建物の外で2人の男が無差別に銃を乱射しているのを見たという。

 ある当局者は、死亡者のほかに22人がけがをして治療を受け、その多くは銃創による負傷だったと述べた。現在のところ犯行声明は出ていないが、イスラム過激派ボコ・ハラム(Boko Haram、西洋の教育は罪の意)がこれまでに起こした事件と犯行の手口が似ている。(c)AFP/Aminu Abubakar