シリア首都の自爆攻撃で11人死亡、調停案に懐疑的見方強まる
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【4月28日 AFP】(一部更新)シリアの首都ダマスカス(Damascus)の中心部で27日、自爆攻撃があり、国営テレビによると少なくとも11人が死亡、28人が負傷した。政府軍による弾圧は依然収まらず、ここ1週間で多数が殺害された。国連(UN)とアラブ連盟(Arab League)のシリア特使、コフィ・アナン(Kofi Annan)前国連事務総長が提案した調停案の成功について懐疑的な見方が強まっている。
国営テレビは、自爆攻撃で犠牲となったのは民間人と治安部隊で、「テロリスト」による犯行だと報じた。反体制派を「テロリスト」と表現するバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権は、こうした攻撃や、4月12日を期限とする停戦の約束を履行できないのは「武装したテロリスト集団」の責任だと繰り返し主張している。
27日はイスラム教の金曜礼拝の後、ハマ(Hama)などの戦闘地域で反体制デモが行われた。こうした地域では政府軍による砲撃で、23日以降、100人以上が殺害されたと報じられている。
潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)国連事務総長は、アサド政権が、部隊や重火器を都市部から引き上げていないことから、アナン氏が提案した6項目の調停案に違反していると指摘。人口密集地が政府軍の砲撃にさらされているとの報告に懸念を表明した。(c)AFP
国営テレビは、自爆攻撃で犠牲となったのは民間人と治安部隊で、「テロリスト」による犯行だと報じた。反体制派を「テロリスト」と表現するバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権は、こうした攻撃や、4月12日を期限とする停戦の約束を履行できないのは「武装したテロリスト集団」の責任だと繰り返し主張している。
27日はイスラム教の金曜礼拝の後、ハマ(Hama)などの戦闘地域で反体制デモが行われた。こうした地域では政府軍による砲撃で、23日以降、100人以上が殺害されたと報じられている。
潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)国連事務総長は、アサド政権が、部隊や重火器を都市部から引き上げていないことから、アナン氏が提案した6項目の調停案に違反していると指摘。人口密集地が政府軍の砲撃にさらされているとの報告に懸念を表明した。(c)AFP