【4月20日 AFP】(一部更新)イラクで19日、7つの州で同時多発攻撃とみられる爆発や銃撃が相次ぎ、合わせて少なくとも38人が死亡、170人以上が負傷した。治安当局者が明らかにした。

 全土で自動車爆弾事件が14件、その他の爆弾事件が13件、自爆事件が3件発生し、民間人23人、警察官10人、反アルカイダ(Al-Qaeda)系民兵の3人、兵士2人が死亡した。

 銃撃や爆破事件が相次ぎ、イラク全土で50人が死亡、255人が負傷した3月20日以降では最悪の事態になった。3月20日の事件ではアルカイダ系組織「イラクのイスラム国家(Islamic State of IraqISI)」が犯行声明を出している。

 一連の攻撃についてスンニ派世俗派政党連合「イラキーヤ(Iraqiya、イラク国民運動)」は、治安対策が不十分で、その責任はヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相にあると批判し、政治的緊張が高まっている。(c)AFP/Mohamad Ali Harissi