【4月14日 AFP】シリアが停戦期限を迎えてから2日目の13日、多くの市民が各地でデモを繰り広げた。国連(UN)とアラブ連盟(Arab League)のシリア特使であるコフィ・アナン(Kofi Annan)前国連事務総長が示した調停案に対する政府の順守宣言の真意を探るためだが、治安部隊による攻撃で8人が死亡し、早くも停戦状態は揺らいでいる。

 反体制派弾圧の停止は2日目も維持されているもようだ。だが、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の真意を疑うニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領は、弾圧停止が続くとは期待していないと述べ、査察団に対し、アサド政権による停戦の順守状況を監視するよう求めた。

 停戦の調停を行ったアナン氏はシリア政府に、人道支援活動を認めるよう強く要請している。

 インターネットに投稿されたビデオによると、13日はデモ参加者が首都ダマスカス(Damasucus)の各地区や、ダマスカス郊外に集まった。英国に拠点を置くシリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)の報告では、イスラム教の金曜礼拝の後、何万人もの抗議者による全国規模のデモが行われた。

 同人権監視団のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)代表は「今回のデモ参加者の数はこれまでの週を上回っている」と話した。(c)AFP