【4月9日 AFP】キリスト教の復活祭(イースター、Easter)の8日、ナイジェリア北部の経済・文化の中心地カドゥナ(Kaduna)の教会近くで爆弾を積んだ車が爆発し、警察によると20人が死亡、30人が負傷した。

 露店でお茶を買っていたモーターサイクルタクシーの運転手や住民が爆発に巻き込まれ、現場には遺体の一部が散乱した。犯行声明は出ていない。

 少なくとも1人の自爆犯が車を運転していたとみられている。ある救助隊員は、爆弾を積んだ2台の車が爆発したと述べた。

 事件の報を受けて、首都アブジャ(Abuja)など重要地域の警備が強化された。AFP記者によると教会の近くには警察官に加え兵士も配備された。

 ナイジェリア中部のジョス(Jos)でも同日、袋に入れて道路脇に置かれていた爆弾が爆発し、警察によると1人が負傷した。

 さらに北東部のマイドゥグリ(Maiduguri)では、軍がイスラム過激派ボコ・ハラム(Boko Haram、西洋の教育は罪の意)の隠れ家を急襲し、最近発生し商人ら7人が死亡した市場の襲撃事件に関与したとされる3人を殺害し、2人を逮捕した。

 この作戦はカドゥナとジョスで8日に起きた爆発とは直接の関係はないとみられるが、ボコ・ハラムは前年のクリスマスの日、アブジャ郊外の教会で44人が死亡する爆発事件を起こしている。(c)AFP/Victor Ulasi

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