【3月30日 AFP】シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領は、国連(UN)とアラブ連盟(Arab League)のシリア特使コフィ・アナン(Kofi Annan)前国連事務総長が提案した調停案が成功するよう努力すると述べる一方、成功は諸外国の支援を受けたシリア国内のテロ行為が停止した場合にのみもたらされるだろうと強調した。国営シリア・アラブ通信(SANA)が29日伝えた。

 米国務省のマーク・トナー(Mark Toner)報道官は「重火器を兵舎に戻して停戦すべきだという要請をシリアが履行していることを示す根拠が全くない」と述べ、窮地に立たされたシリア国民に人道支援を提供できるよう、できる限り早く流血の事態を終わらせるよう求めた。

 イラク・バグダッド(Baghdad)で29日に開かれたアラブ連盟首脳会議は、シリア政府による残虐な弾圧の停止、反体制派の結集、各当事者による「国民的な真剣な対話」を求める決議を採択した。(c)AFP