EU制裁強化、シリア大統領夫人も資産凍結
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【3月24日 AFP】欧州連合(EU)の外相理事会は23日、反政府勢力への弾圧を続けるシリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権への制裁強化のため、アスマ(Asma Assad)大統領夫人を含む大統領の一族12人を資産凍結対象者に追加した。
制裁開始後1年足らずで13回目となる今回の制裁では、アスマ夫人のほか、大統領の母親アニサ・マフルーフ(Anisa Makhlouf)、大統領の姉、義理のきょうだいの渡航禁止と資産凍結を決定。この4人を含めた12人と石油関連会社2社が新たに制裁対象者リストに加えられ、制裁対象は計126個人と41団体になった。
アサド大統領自身は昨年5月、弟のマーヘル・アサド(Maher al-Assad)氏と共に制裁対象となっている。
今回制裁の対象となったアスマ大統領夫人は3児の母親で、英国生まれ。両親は心臓専門医と外交官。
欧米で教育を受けた同夫人は、投資銀行で働いた経験を持ち、米ファッション誌「Vogue」で「砂漠に咲くバラ」と形容されたこともある華やかな存在。高級ブランドであるシャネル(Chanel)の服やクリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)の靴を好むことで知られている。
欧米の価値観を持つ夫人は、アサド政権のイメージを和らげ、閉鎖的なアサド一族を外に向けアピールすると考えられていた。
だが今月の英紙ガーディアン(Guardian)の報道で夫妻の私用メールが暴露され、多くの国民が殺害される中、ぜいたく品を買い続ける暮らしぶりが明らかになり、アスマ夫人は厳しい非難にさらされることになった。
英国のウィリアム・ヘイグ(William Hague)外相は、「英国の旅券保持者には英国へ入国する権利が当然ある」と述べ、英国籍も持つ同夫人の英国への渡航禁止は出来ないが、大統領一族に渡航禁止令が出ている中、夫人が英国へ渡航してくる可能性は低いとの見解を示した。(c)AFP/Claire Rosemberg
【関連記事】米政府報道官、アサド大統領の私生活に「不快感」
制裁開始後1年足らずで13回目となる今回の制裁では、アスマ夫人のほか、大統領の母親アニサ・マフルーフ(Anisa Makhlouf)、大統領の姉、義理のきょうだいの渡航禁止と資産凍結を決定。この4人を含めた12人と石油関連会社2社が新たに制裁対象者リストに加えられ、制裁対象は計126個人と41団体になった。
アサド大統領自身は昨年5月、弟のマーヘル・アサド(Maher al-Assad)氏と共に制裁対象となっている。
今回制裁の対象となったアスマ大統領夫人は3児の母親で、英国生まれ。両親は心臓専門医と外交官。
欧米で教育を受けた同夫人は、投資銀行で働いた経験を持ち、米ファッション誌「Vogue」で「砂漠に咲くバラ」と形容されたこともある華やかな存在。高級ブランドであるシャネル(Chanel)の服やクリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)の靴を好むことで知られている。
欧米の価値観を持つ夫人は、アサド政権のイメージを和らげ、閉鎖的なアサド一族を外に向けアピールすると考えられていた。
だが今月の英紙ガーディアン(Guardian)の報道で夫妻の私用メールが暴露され、多くの国民が殺害される中、ぜいたく品を買い続ける暮らしぶりが明らかになり、アスマ夫人は厳しい非難にさらされることになった。
英国のウィリアム・ヘイグ(William Hague)外相は、「英国の旅券保持者には英国へ入国する権利が当然ある」と述べ、英国籍も持つ同夫人の英国への渡航禁止は出来ないが、大統領一族に渡航禁止令が出ている中、夫人が英国へ渡航してくる可能性は低いとの見解を示した。(c)AFP/Claire Rosemberg
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