【3月20日 AFP】イラク戦争開戦から9年の20日、イラク各地の10都市以上で爆発や銃撃が相次ぎ、少なくとも38人が死亡、180人以上が負傷した。バグダッド(Baghdad)でのアラブ連盟(Arab League)首脳会議(サミット)開催まであと数日に迫っている。

 バグダッド中心部では、27~29日のアラブサミットに向けて警備を大幅強化する中、外務省の対面の駐車場で自動車爆弾が爆発した。多民族の暮らす北部キルクーク(Kirkuk)では、警察署を狙った自動車爆弾の爆発で警察官13人が死亡、50人が負傷した。また南部カルバラ(Karbala)では道路脇で2件の爆発があり、地元保健当局によると13人が死亡、48人が負傷した。

 各地で発生した爆発や銃撃は国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)による犯行の特徴を備えている。アルカイダは大量の犠牲者が出る全国規模の同時多発爆弾攻撃を企てる傾向があり、前月起きた同様の事件もアラブサミットを失敗させることを目指したアルカイダの攻撃だったとみられている。(c)AFP/Salam Faraj