【3月19日 AFP】パキスタン北西部で、治安部隊と武装勢力の戦闘や空爆により18日までの1週間で、少なくとも武装勢力の戦闘員51人と兵士4人が死亡した。パキスタン当局者が18日、明らかにした。

 この当局者によると、18日にパキスタンの航空機がアフガニスタンとの国境に近い連邦直轄部族地域(Federally Administered Tribal Areas)の上オラクザイ(Upper Orakzai)とクラム(Kurram)の両地区を空爆し、武装勢力の戦闘員26人を殺害、15人を負傷させ、隠れ家7か所を破壊したという。

 上オラクザイ地区の大半はアフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)の勢力下にあり、治安部隊との衝突が頻発している。

 これとは別に、12~18日にカイバル(Khyber)地区のバラ(Bara)で起きた銃撃戦で、少なくとも武装勢力の戦闘員25人が殺害された。戦闘で政府側に4人の死者と12人の負傷者が出たという。

 銃で撃たれた傷や拷問の痕があるバラで拘束された戦闘員の遺体が見つかったとの報道もあるが、この当局者は武装勢力の戦闘員を拘束中に殺害した事実はないと述べた。(c)AFP