【3月18日 AFP】シリア首都ダマスカス(Damascus)で17日、2か所で相次いで爆弾が爆発し、少なくとも27人が死亡した。

 内務省によると、爆発で27人が死亡、140人が負傷した。犠牲者の多くは民間人だったという。

 爆発は数分の間隔を空けた時限式の自動車爆弾だったとみられる。シリア国営テレビは、早朝の「テロリスト」による攻撃はDuwar al-Jamarek地区の警察本部とAl-Qasaa地区の空軍情報当局を狙ったものだったと報じた。

■主要都市で相次ぐ爆弾攻撃

 シリアではこの数か月、主要都市で爆発が相次いでおり、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)がシリアの民衆蜂起を利用している懸念が高まっている。

 一方でシリアの反体制派は、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権が一連の攻撃を自作自演したと非難している。

 また国営テレビでは、コメンテーターが、アラブ諸国内でアサド政権に最も批判的なカタールとサウジアラビアの両国を非難。先だって、カタールとサウジアラビアは反体制派に武装を呼び掛けていた。

 国営テレビは、爆発のあった地区の住民の1人が「サウジアラビアがテロリストを送り込んでいる」と憤る様子を放映した。(c)AFP

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