【2月16日 AFP】シリア国営メディアが15日伝えたところによると、同国のバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領は新たな憲法草案に関する国民投票を2月26日に実施すると宣言した。新憲法が制定されれば、約50年間続いた一党独裁が事実上、終結することになる。

 国連(UN)は、アサド政権による反体制派弾圧を人道に対する罪と非難。同政権は14日、これを断固として拒絶する姿勢を示していた。今回の国民投票実施の宣言は、国際社会で高まっている強い批判を軽減する狙いがあるとみられる。

 シリア国営テレビは、新たな憲法草案では、「自由は神聖な権利」とされ、複数政党制による民主主義の下、「人民が人民を統治する」ようになると報じた。

 こうしたなか、政府軍による反体制派の各拠点への砲撃が依然続いている。ホムス(Homs)では15日、石油パイプラインが爆発。活動家らは政府軍が空爆したと主張。国営メディアは「武装テロ集団」による犯行だとしている。(c)AFP