【2月10日 AFP】シリア第2の都市アレッポ(Aleppo)で10日、治安当局の拠点を狙った2回の車爆弾攻撃があり、当局によると少なくとも25人が死亡、175人が負傷した。一方。政府軍による激しい攻撃にさらされている反体制派の拠点ホムス(Homs)では、政府軍の戦車が市内に突入した模様だ。

 シリア国営テレビは、アレッポでの爆発は「武装テロリスト」の犯行だと非難。爆発物を積んだ車による自爆攻撃で、それぞれ警察署と軍情報部を狙ったと報じた。

 一方、激しい砲撃により9日だけで50人以上が死亡した中部ホムス(Homs)では同日、政府軍の戦車が市内に突入した模様だ。

 人権団体「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)代表によると、政府軍の戦車は10日朝までにインシャート(Inshaat)地区に突入し、兵士が1軒ずつしらみつぶしに反体制派の市民を捜索しているという。同地区は、反体制派が拠点とするババアムル(Baba Amr)地区に隣接している。

 人権団体によると、前週末4日から続く政府軍の攻撃で、ホムスではこれまでに400人以上が死亡。前年3月に反体制運動が始まって以降の死者数は6000人を超えたとみられる。(c)AFP