【1月5日 AFP】パキスタン北西部で約2週間前に拉致された同国の辺境警察(Frontier ConstabularyFC)隊員15人の遺体が5日、見つかった。

 現地の辺境警察当局者はAFPに、「拉致された15人の遺体を引き取った」と述べた。15人はアフガニスタンとの国境に近い北ワジリスタン(North Waziristan)地区の小さなシャワ(Shawa)で殺害されたという。

 15人の遺体は同国北西部タル(Tal)にある軍の病院に運ばれた。全ての遺体に銃創があったという。現地の情報機関関係者も15人が死亡したことを確認した。

 遺体で見つかった辺境警察隊員らは前月後半、北西部の町タンク(Tank)で検問所が夜間に襲撃された際に拉致されていた。

 この事件について、パキスタン・タリバン運動(Tehreek-e-Taliban PakistanTTP)が犯行声明を出した。

 アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)の報道官もAFPに辺境警察隊員らの殺害を認め、「治安当局が我々に対して行っている作戦への報復だ。実際のところ治安当局は米国のために戦っている」と述べた。(c)AFP