バグダッドの内務省施設で自爆攻撃、5人死亡
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【12月26日 AFP】イラクの首都バグダッド(Baghdad)の内務省施設で26日、爆発物を積んだ自動車による自爆攻撃があった。負傷者を受け入れた病院の医師らによると、少なくとも5人が死亡、27人が負傷した。
内務省高官によると、電気関連のメンテナンス作業員を入れるために施設の門が開いたところを狙って爆発物を乗せた自動車が施設内に突入し、爆発したという。
バグダッドでは22日、連続爆発攻撃で60人が死亡したばかり。22日はバクバ(Baquba)郊外で5人、モスル(Mosul)で2人が死亡する襲撃事件が発生した。67人というこの日の死者数は、イラク全土の17都市で爆発が相次ぎ、計74人が死亡、200人以上が負傷した8月15日以降で最悪のものになった。
■逮捕状が出た副大統領、出国の可能性に言及
イラク国内の政治対立は続いており、宗派間の緊張が高まっている。スンニ派のタリク・ハシミ(Tareq al-Hashemi)副大統領が暗殺部隊を運用していたとして同氏に逮捕状が出された。シーア派のヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相は、「(マリキ首相は)サダム・フセイン(Saddam Hussein)よりひどい」独裁者だと発言したスンニ派のサレハ・ムトラク(Saleh al-Mutlak)副首相の辞任も求めている。
ハシミ氏側は容疑を否定している。クルド人自治区にあるジャラル・タラバニ(Jalal Talabani)大統領の迎賓館に身を寄せているハシミ氏は25日、AFPの取材に応じ、裁判を受けるためバグダッドに行く考えはないと述べるとともに、現時点でイラクを出るつもりはないが、自身の安全が脅かされれば国外へ脱出する可能性もあるとの考えを示した。
ハシミ氏とムトラク氏はともに、スンニ派の支援する世俗派政党連合「イラキーヤ(Iraqiya、イラク国民運動)」に所属している。イラキーヤは閣議と国会をボイコットしている。(c)AFP/Ammar Karim
内務省高官によると、電気関連のメンテナンス作業員を入れるために施設の門が開いたところを狙って爆発物を乗せた自動車が施設内に突入し、爆発したという。
バグダッドでは22日、連続爆発攻撃で60人が死亡したばかり。22日はバクバ(Baquba)郊外で5人、モスル(Mosul)で2人が死亡する襲撃事件が発生した。67人というこの日の死者数は、イラク全土の17都市で爆発が相次ぎ、計74人が死亡、200人以上が負傷した8月15日以降で最悪のものになった。
■逮捕状が出た副大統領、出国の可能性に言及
イラク国内の政治対立は続いており、宗派間の緊張が高まっている。スンニ派のタリク・ハシミ(Tareq al-Hashemi)副大統領が暗殺部隊を運用していたとして同氏に逮捕状が出された。シーア派のヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相は、「(マリキ首相は)サダム・フセイン(Saddam Hussein)よりひどい」独裁者だと発言したスンニ派のサレハ・ムトラク(Saleh al-Mutlak)副首相の辞任も求めている。
ハシミ氏側は容疑を否定している。クルド人自治区にあるジャラル・タラバニ(Jalal Talabani)大統領の迎賓館に身を寄せているハシミ氏は25日、AFPの取材に応じ、裁判を受けるためバグダッドに行く考えはないと述べるとともに、現時点でイラクを出るつもりはないが、自身の安全が脅かされれば国外へ脱出する可能性もあるとの考えを示した。
ハシミ氏とムトラク氏はともに、スンニ派の支援する世俗派政党連合「イラキーヤ(Iraqiya、イラク国民運動)」に所属している。イラキーヤは閣議と国会をボイコットしている。(c)AFP/Ammar Karim