【11月21日 AFP】エジプト・カイロ(Cairo)のタハリール広場(Tahrir Square)で発生した軍の暫定統治に抗議するデモ隊と治安部隊との衝突による死者は、20日までに13人となった。
 
 軍の暫定統治から民政への早期移行を求める座り込みデモは、18日に穏便に始まった。だが、警官隊と軍は19日から20日にかけて、広場を埋め尽くしたデモ隊を警棒や催涙弾、バードショット(鳥用の散弾銃)を用いて強制排除した。現地のAFP記者によると、19日に2人、20日に11人が死亡した。死者のうち4人は銃で射殺されたという。

 死者を出す事態となった衝突は、30年あまり続いたホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)政権の打倒以後、初の総選挙を控えたエジプトに不穏な影を投げ掛けるものとなった。(c)AFP/Samer al-Atrush

【動画】炎が広がったタハリール広場(YouTube/AFPBB News公式チャンネル)
【関連記事】エジプト軍政批判デモで衝突、2人死亡 デモ各地に拡大