【11月6日 AFP】ナイジェリア北部で4日、ダマトゥル(Damaturu)など複数の都市の警察署や軍施設、教会などで相次いで銃発砲や爆弾爆発があり、少なくとも150人が死亡した。同国のイスラム過激派ボコ・ハラム(Boko Haram)は5日、犯行を認めた。

 同国のグッドラック・ジョナサン(Goodluck Jonathan)大統領は襲撃を非難。大統領報道官は声明で、「(大統領は)この凶悪行為の犯人を確実に逮捕するよう治安当局に指示した」と述べた。ナイジェリア当局者によると、少なくとも5件の自爆攻撃があった。

 遺体安置所には遺体が積み重ねられ、救助当局者によると、犠牲者は150人に上った。

 病院で、匿名を条件にAFPの取材に応じた救急当局者は、「私は遺体安置所に遺体を運ぶのに携わった。私が数えたところ遺体は150体あった」と語った。すでに家族が遺体を引き取りに訪れており、遺体安置所の遺体は4日中に97体に減ったという。AFP記者も安置所で遺体を数えたところ、遺体は97体だった。

 一方、イスラム過激派ボコ・ハラムのメンバー、アブル・カカ(Abul Qaqa)氏は5日、AFP記者との電話でボコ・ハラムがナイジェリア北東部のボルノ(Borno)州やダマトゥルでの攻撃を行ったことを認め、治安部隊がボコ・ハラムのメンバーや弱い民間人への迫害を止めない限り、連邦政府組織に対する攻撃を続けると語った。(c)AFP/Aminu Abubakar