【10月15日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は14日、ウガンダの反政府勢力「神の抵抗軍(Lord's Resistance ArmyLRA)」の掃討作戦を支援するため、米軍部隊約100人をアフリカ中部に派遣すると発表した。

 オバマ大統領は議会に対し、派遣する米兵は主に特殊部隊員で、LRAの指導者ジョゼフ・コニー(Joseph Kony)司令官らLRA幹部の排除に向けた関係各国軍への助言を主な任務とし、実際の戦闘には参加しないと説明した。

 米兵は派遣先政府の承認を受けることを条件に、ウガンダ、南スーダン、中央アフリカ、コンゴ(旧ザイール)に派遣される。

 LRAは、上記の4か国で住民数千人の殺害やレイプ、誘拐などを繰り返し、ウガンダ北部で展開された政府軍とLRAとの20年におよぶ戦闘では数万人が犠牲になった。国際刑事裁判所(International Criminal CourtICC)は2005年、LRAのコニー司令官らに対し、人道に対する罪で逮捕状を出している。(c)AFP/Stephen Collinson